花の木 10月号
 
 

 この十月で東海道新幹線は開業五十周年を迎えました。残念ながら開業時私は呱呱の声をあげていませんが、東京オリンピック開催とあわせ日本全体が坂の上の雲を見つめてのぼっている頃でした。
あれから五十年。物の豊かさに比例して心が貧しくなったと言われ続けています。
 人々の笑顔と楽しみを乗せた快適な新幹線の旅。マナーはどうだろうか? 鳴り響く携帯電話の着信音。大声での会話。駅では歩きスマホに小さな子供までがキャスターバッグ。それらはとても危険です。視野が自分の事だけになりますし、バッグをひいている自分の半径が大きくなっているのもわからないで歩いているのです。進歩はしたが成長はしたか? 日本は物作りの国です。つきつめた技術は優れた芸術になり日本の歴史文化にもなります。人作りも同じです。それがこの半世紀の答えでは?

県小中P連理事 広報環境委員長 荒木 輝彦

 
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