花の木 3月号
 
 

 冬眠をしていた虫たちが顔を出し始める「啓蟄(けいちつ」」の頃。私の飼育しているミツバチが暖かな陽気に誘われて蜜や花粉集めにブンブンと飛び回るのをみると、一歩一歩春が近づいているのを感じます。また、足元をみると、地表に這い出したアリや土が目に入り観察できます。まるで新年度の準備をしているかのように忙しそうに働いています。虫嫌いなひともほんの少しだけでいいので、しゃがみこんで春の息吹を感じてみてください。それは自然の摂理がわかることであり、一日一日を大切にしようという思いが芽生えることに結びつきます。「啓蟄」の時期は、出会いと別れの季節でもあります。お世話になった先生や友達との別れと、少しばかりさびしい季節となりますが、皆が新たな一歩を踏み出すステップと考え、充実した日々を過ごしたいと思います。

県小中P連理事 広報環境委員 水野 孝紀

 
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