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学校・地域の大切さ
 会 長  田 中 広 樹

 令和5年度愛知県小中学校PTA連絡協議会会長を務めさせていただきます田中広樹と申します。身に余る大役に光栄であると思う一方で、その重責を感じております。この1年間、大変貴重な経験をさせていただくとともに、全力でこの職をまっとうさせていただきたいと考えております。
 さて、私は名古屋市守山区と瀬戸市の間にある尾張旭市に住んでいます。人口8万人ほどの小さなまちですが、愛知県森林公園や矢田川などの豊かな緑を身近に感じることができる暮らしやすいまちです。生まれた時から尾張旭市に住み、私の子どもたちと同じ渋川小学校に通っていました。その渋川小学校では、昨年から「地域と共にある学校づくり」を目的とした学校運営協議会制度、通称「コミュニティ・スクール」が始まっています。
 日本では人口減少が始まり、約10年がたちます。愛知県も例外ではなく、ここ数年人口が減っています。国ではさまざまな少子化対策が行われていますが、こればかりは即効性がある政策は難しいのではないかと思います。まさにその人口減少社会の到来に対応するための試みの1つが、「コミュニティ・スクール」だと思っています。
 昔を思い出してみると、私が通っているころの渋川小学校は、全校児童が110人程度で同級生は16人でした。運動会をやるときは午前中に学校の運動会、午後からは自治会の運動会をやり、近所のおじさんやおばさんたちといっしょにお弁当を食べ、自然と地域との関わり合いができていたように思います。今でも近所で子どもたちと遊んでいると、地域の皆さんが話しかけてくれます。おじさんやおばさんは、私だけでなく子どもたちにも優しく声をかけてくれ、子どもたちも気軽にコミュニケーションをとることができ、自然と地域に溶け込んでいるように感じます。また、新型コロナウイルスが5類となり、地域の活動ももとにもどりつつあります。清掃活動を再開したり、夏まつりや運動会、防災訓練などの実施についても検討したりしていただいています。自治会の会合に参加させていただくと、地域の皆さんは、「地域の子どもたちのために」と熱心に事業計画を練っていただいています。
 核家族や共働きでがんばる家庭が増えているこの社会で、子どもたちが人の命を大切に考え、思いやりをもって健やかに成長するためには、家庭に加え、学校や地域の皆さん、同じ子育て世代の仲間たちの存在が欠かせないと思っています。
 そんな中、皆さんにご尽力いただいているPTAという組織は、学校・家庭・地域をつなぐ、とても大切な組織です。PTAにいることで地域の皆さんとの関係性がより構築できるとともに、自分だけ、家庭だけで子どもを育てているわけでなく、知らないところでこんなにたくさんの方が子どもたちのことを想って活動をしていただいていることを感じることができ、子育ての励みにもなります。そして、何より地域との関わりは、子どもたちの主体的で道徳的な豊かな心を育み、子どもたちを思いやりと優しさをもつ人間に成長させてくれます。
 本協議会の担う役割に、各小学校・中学校のPTA活動を支援し、情報の横展開を行うことがあります。各PTAの活動を共有することで、学校と地域との連携を学び、皆様とともに子どもたちのために成長をしていきたいと考えています。私自身が微力であるがために皆様にご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、子どもたちのために全力で過ごしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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会長